せっかく決定権を持ったんだから、面白いことをやる。

経営日記

こんにちは。オーエムデザインの姫野です。

今日は、うちの会社がなぜインフラ点検以外のことにも手を出すのか、その話をします。

AIを使って業務を自動化したり、社内で勉強会を始めたり。「点検会社なのに何やってるの?」と思う人もいるかもしれません。

でも、これには理由があります。創業した時から決めていたことです。


今日の内容

  1. 決定権を握られた経験
  2. 「面白いことをやろう」が合言葉だった
  3. 本業で飯を食いながら、本業だけに縛られない
  4. 11人工が1人工になった話
  5. やりたいのに動けない時期があった
  6. 80点で出す。それが全ての始まり

決定権を握られた経験

起業する前、私は別の会社でインフラ点検の事業を任されていました。

本部長という肩書きをもらって、それなりに頑張っていたと思います。チームを作って、案件を回して、売上も立てていた。

ところがある日、社長の一声で会社の方針が変わりました。インフラ点検から撤退して、別の事業に舵を切ると。

自分が築いてきたものが、自分の意思とは関係なく消えた。これが、今までの人生で一番悔しかった出来事です。

この時に思ったんです。「自分の人生の決定権を、他人に握らせてはいけない」と。


「面白いことをやろう」が合言葉だった

オーエムデザインを立ち上げた時、専務と二人で話したことがあります。

「せっかく自分たちで決定権を持ったんだから、面白いことをやろう」。

インフラ点検は本業です。橋やトンネルの安全を守る仕事で、これは絶対にブレない。でも、それだけに固執する必要はない。

自分たちの会社なんだから、面白いと思ったことに自由に手を出せる。そのために会社を作ったんです。

前の会社では、上の一声で全部ひっくり返った。だからこそ、今度は自分たちで方向を決められる環境を手放さない。「面白いことをやろう」は、ただのノリじゃなくて、そういう経験に裏打ちされた言葉です。


本業で飯を食いながら、本業だけに縛られない

とはいえ、面白いことだけやっていても会社は続きません。

うちは創業4期目で、社員も少数精鋭です。本業のインフラ点検できっちり売上を立てながら、その中で新しいことを試す。順番を間違えてはいけない。

でも、「売上が安定してから新しいことを始めよう」と思っていたら、一生始まらない。だから「面白そう」と思った瞬間に手を出す。ただし、本業を圧迫しない範囲で。

このバランス感覚は、創業時からずっと意識しています。


11人工が1人工になった話

具体的にどんな「面白いこと」をやっているかというと、AIの活用があります。

写真帳の修正作業を社員に見積もらせたら、11人工——つまり一人が11日かかるという答えでした。

それをAIとプログラミングを組み合わせて仕組み化したら、構想から完了まで1人工で終わりました。

11日が1日。10分の1以下です。

別に魔法を使ったわけじゃない。AIに「こういうことをしたい」と指示を出して、手順を仕組みに落とし込んだだけです。

これを「すごい」と思うか、「うちには関係ない」と思うかは自由です。でも、こういう変化は今後どの業界にも起きます。そこに早く気づいて動ける会社でありたい。それが「面白いことをやろう」の具体例です。


やりたいのに動けない時期があった

正直に言うと、「面白いことをやろう」と決めておきながら、動けなかった時期もあります。

やりたいことはある。道具も揃っている。構想もある。でも、始められない。

理由は色々あります。「まだクオリティが足りない」という言い訳。忙しいからという先延ばし。自分から「これをやります」と手を上げるのが苦手だという性格もある。

振り返ると、自分は「俺が俺が」と手を上げるタイプじゃないんです。誰かが「一緒にやりましょう」と言ってくれて、初めて動ける。起業だけは例外でしたが、あれは状況に追い込まれた面もある。

だからこそ、一緒に「やろう」と言ってくれる仲間がいることが大事なんだと思います。

AIの導入もそうでした。一人で全部考えていたら、たぶんまだ手をつけていなかった。「こういう仕組みを作れますよ」と具体的に見せてもらって、「じゃあやろう」と決められた。大事なのは、完璧な計画ではなく、具体的な一歩目が見えることでした。


80点で出す。それが全ての始まり

この業界には、私より遥かに橋梁点検に詳しい人がいます。この道一筋で、熱意も執着心も到底敵わないなと尊敬している先輩がいます。

でも、だからといって同じ土俵で勝負する必要はない。

その人にはその人の強みがある。自分には自分の強みがある。私の場合、それはインフラ点検の知識と、IT出身の経験と、「面白いことをやりたい」という欲求を掛け合わせることです。

完璧な仕組みを作ってから導入するんじゃなくて、まず使う。完璧な準備が整ってから始めるんじゃなくて、まず動く。80点で出して、走りながら直す。

これは経営全体に言えることだと思っています。

会社を作ったのは、やりたいことをやるためです。決定権を持ったのに動かなかったら、持った意味がない。


最後に

「将来は自分で何かやりたい」と思っている人に一つだけ伝えたいことがあります。

完璧な準備が整う日は来ません。

機材を揃えても、資金を貯めても、スキルを磨いても、「まだ足りない」と思う日は永遠に続きます。

大事なのは、自分の人生の決定権を誰に握らせるか。他人に握らせたくないなら、不完全でもいいから自分で動くしかない。

80点で出す。改善は後からいくらでもできる。

せっかく決定権を持つなら、面白いことをやりましょう。


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